老人が氷山の上に立ち右手にはランタン、左手にはワンドを持っています。すでに多くのことを学び経験したこの老人は人里を離れ山の上から下界を見下ろしながら一人で真実を探求しています。
彼は多くの経験からすでに知恵を得ていて、これからは自己の内面に耳を傾け内省し心の旅へと向かうことを表しています。右手に持っているランタンの中には六芒星のあかりがあり、大切なのは見た目より本質であることを表しています。
ある程度のカードの意味があるのですが、絵柄を見てもわかる通り老人以外の生命体が描かれていないため周りに並ぶほかのカードによって読み方が変わる場合があります。質問者のお悩みや置かれている立場をしっかりお聞きしリーディングしていきましょう。
恋愛
【正位置】成長できる相手、年上、落ち着いた人、長年の片思い、秘密の恋愛
恋愛の状況を見たときに出る場合は片思いを表すことが多いのですが、このカード自体が孤独や秘密を表すので秘密の恋愛やプラトニックな恋愛、または不倫や浮気を表す場合もあります。
【逆位置】妄想的恋愛、過去の恋にすがる、理想化しすぎる
目の前にある状況や相手を直視できておらず自分の中で恋愛を作り上げている状況と言えるでしょう。【元カレの方がよかった】【昔はよかった】など現実逃避の表れです。
仕事
【正位置】ベテラン、経験、部下を持つ、研究職、専門職、職人、充実する
若手というより腰を据えて働き、ある程度の地位を手に入れていることを表現しています。適職として見る場合、学問や知的な部分を活かしたお仕事などを表現していくとよいでしょう。
【逆位置】意見を無視する、無職、自尊心を守る、世間体を気にする
人を突き放したり人から距離をとることを表現する場合があります。ひがむような行動から孤独を選択したり、自分の世界に引きこもる状態ともいえるでしょう。
その他
【正位置】信念がある、貫く、専門知識、相談相手、物知り、オタク、変わらない関係
過去からのご縁や知識などを表現することが多いです。このカードのキーワードは【過去】と覚えておくとインスピレーションがわきやすいかもしれません。
【逆位置】過去の失敗に再挑戦、自力で克服、現実逃避、寂しさや孤独感が強い、隔離、自分の世界、あきらめて
過去にしがみついたり過去を美化して現実に目を向けられていない状態が出ています。信念がなく思いや行動が流動的なことを表しています。
9.隠者まとめ
理想を追い求めながらも静かに自分の中で自分と向き合い見つめ直すことができている様子を表現したカードです。しかしその傾向が強くなり思いつめすぎてしますと反面、独りよがりとなってしまいます。過去の経験からの栄光にすがるか、経験を生かしてさらなる成長を遂げるかはあなたの選択によるといえるでしょう。
次は【10.運命の輪】をお伝えしていきます。