冷静な判断と能動的な行動で形ある安定的な結果を求める。
中央の石の椅子にどっしりと座った白髭の男性。赤い衣装と鎧をまとい右手には笏、左手には黄金に輝く地球儀を持ち背後には岩山が描かれています。立派に蓄えたそのひげは経験の豊富さを表現しているといわれています。
前の記事で紹介した【3.女帝】では母性や優しさまた受動性を表現していると書きましたが、皇帝は父性や能動性、父親そのものを表している場合があります。男性的なエネルギーの象徴で社会的な地位や権威、名誉や成功を意味しペアで紹介されることが多くあります。
社会とのつながりや社会的な立場、またカリスマ性や指導力をうまく活用しながら人をまとめる力を持っているといわれています。衣装の赤は情熱、闘争、積極性、行動力を表し、王冠は支配や威厳、獲得を表現します。
左手に持つ地球儀は女性性を表しているといわれていて、権力だけでなく愛によっても地球を支配していることを表現しています。4という数字は安定を表します。
恋愛
【正位置】包容力、まじめ、硬派、責任、責任感、長期交際、実り、評価、真剣交際、男らしさ
相手のまじめさや交際の安定さを表現している場合が多いでしょう。相手の子著を見る時に出た場合は、【まじめで責任感のある人】経過で見る時は【安定した関係を築けるでしょう】と表現してよいでしょう。
【逆位置】堅物、自分本位、打算、無責任、不安定、優柔不断、ためらい、覚悟できない、頑固
不真面目な場合、まじめすぎる場合があります。正位置ではまじめで正しい判断ができるというような意味が強いですが、逆位置では欲深すぎて独断的な判断をしてしまうとも受け止められる場合があります。
仕事
【正位置】リーダー、リーダーシップ、やりくり上手、稼ぐ、地位と名誉、上司
トップに立ちたい欲望やまたその素質があることなどが表現される場合があります。怖いものがなく自信にあふれている状態やその自信のままに進んでもうまく進展していくことを表現していることもあります。
【逆位置】実力不足、飽き性、支持者がいない、独断的
周りとの協調性に目を向けてみましょう。自分が進めようとしているやり方や内容が独りよがりになりすぎていないか意見を求めてもよいでしょう。
その他
【正位置】男性らしさ、父親、父性、逞しさ、安定、君臨、継続
今まで頑張ってきたことなどを継続していけば安定が手に入りそうです。腰を据えて堂々と続けていくとよいでしょう。
【逆位置】不安定、一番にはなれない、頑固、一方通行、高圧的、細かすぎる
周りの意見を一度聞いてみましょう。自分の力を過信しすぎてはいないか、持っている力を最大限表現できているか一度立ち止まって見てもよいでしょう。
4.皇帝まとめ
社会の中で経験を積み権力を持てたとしても使い方によっては周りをまとめることはできなくなってしまいます。皇帝が持っているのは愛情のある権力。野心とともに統率力にたけています。
精神的にも肉体的にも安定しているからこそ成し遂げていけるのです。
4という数字は【安定】を表しますが、安定のためには秩序が必要でそのためにルールを定めることも大切だと皇帝のカードは表しています。
そのことも念頭に置き鑑定したい事柄にあてはめリーディングしていきましょう。
次は【5.法皇】についてお伝えしていきます。