日本の柱の真ん中に赤いマントをまとった人物が神妙な面持ちで座っています。手には剣と天秤を持ち背後には赤い幕が垂れ下がっています。
この人物は【法の女神】とされてはいるものの、一見男性か女性かわかりにくいですね。これは法が中立であることを示し男性性や女性性に偏ることなくあることをしています。
配色に多く使われている赤はエネルギーの強さを表します。どんなことも原因があり起こっているという因果応報を示しているといえるでしょう。
恋愛
【正位置】対等な関係、お似合いの二人、釣り合っている、事実だけに目を向ける、冷静さ
お互いの関係性が釣り合っていたり、感情が安定していてバランスが取れている状態を表します。やましい感情がなく均衡した状態や関係で判断する場面においてはこういう時は冷静な判断ができるでしょう。
【逆位置】打算的な関係、キープ、相手を値踏み、釣り合わない相手、独りよがり
そもそも相手を信頼できていないのかもしれません。環境や関係、状況に違和感を持っていて冷静な判断ができません。その相手や関係性に不満があったり、無理やり状況を動かそうとしている可能性がありそうです。
仕事
【正位置】見合った報酬、見合った評価、両立、厳格すぎる、事実、努力の対価
行動に伴った評価を得られるなどバランスが取れている状況や立場を表します。逆にまじめすぎて厳格すぎて遊びの部分やユーモアがないことを示すときもありまじめすぎる上司や融通が利かない部下などを表現していると受け止めるとよいでしょう。
【逆位置】感情的、理不尽、権利の侵害、不利、不正が暴かれる、バランスが悪い
社会のルールなどが通用しないようなひずみの状態かもしれません。個人の意見や感情に振り回されたり、モラルに反している状態を表している場合もあります。
その他
【正位置】安定したギブアンドテイク、事実のみだ私情はなし、平等、中立、引き分け、冷静、モラル
事実だけを見つめ感情や環境などは考慮しない状態。ときに冷たい印象も与えることもある。
【逆位置】泣き寝入りは許されない、不平不満ばかり、都合のいい考えはやめて、やましい気持ちがある
感情に左右されていて冷静な判断ができなかったり、不合理な対応をしたりされているなどアンバランスな状態を表しています。
11.正義まとめ
まじめで中立、感情を取り除いた冷静な判断など正しくシビアな判断を示すカードではありますが、時には冷静すぎて冷たく受け取られる可能性もあります。あくまでも公平公正であることだけが正義とは限りません。
相談内容に対して冷たさを示すのかフェアな状態を示しているのか、ほかのカードとの兼ね合いや相談者の状況をしっかり理解し表現していきましょう。
次は【12.吊るされた男】についてお伝えしていきます。